事業内容

全体的な活動

北三陸塾は、下記の活動を実施しています。

 

1.多職種連携連携促進事業(勉強会・交流会・研修会・セミナーの開催) 

2.ネットワークシステムの管理・運営 

3.一般住民向けセミナーの開催 

<事業内容> 

 

  • 医療・介護・福祉関係の研究・開発事業
  • 医療・介護・福祉関係基幹連携支援事業
  • 医療・介護・福祉情報ネットワークの運営事業
  • 医療・介護・福祉機関へのIT化支援事業
  • 地域住民を対象とした医療・介護・福祉の教育・研修事業
  • その他第3条(定款)の目的を達成するために必要な事業 

北三陸塾 理事会 

 

(任期 : 令和7年8月1日~令和9年7月31日まで)

理事長:三浦一之(岩手県立久慈病院理事)

副理事長:村田昌明(歯科診療所院長)

副理事長: 細谷地昭(介護老人保健施設長)  

理事:竹下敏光(医療法人理事長) 

理事:遠野千尋(岩手県立久慈病院長)

理事:小向毅(薬局管理者)

理事:宇部亮(特別養護老人ホーム事務長)

監事:白戸隆洋(医科診療所院長)

監事:佐々木健行(療護院施設長)

 

「北三陸ネット」とは

 

【連載】 まとめ (2026/3/28~) 
北三陸ネットがつなぐ地域医療
 〜現場から考えるこれからの医療と介護〜 


■ 第1回なぜ北三陸ネットは始まったのか
 
震災復興支援の一つでカルテのバックアップ機能やこれからの北三陸地域では高齢化が進み、在宅医療の重要性が高まってくるので、未来への投資という視点でのスタートでした。
しかし現場では、連携といっても医療機関・歯科・薬局・訪問看護・介護がそれぞれ独立して動き、必要な情報が十分に共有されないまま対応しているケースも少なくありません。
服薬情報が分からない、既往歴が把握できない、口腔や嚥下の状態が共有されていない——こうした「情報の分断」は日常的に起きています。
この課題を解決するために始まったのが地連NW(北三陸ネット)です。
多職種が連携し、患者さんの情報を適切に共有することで、より安全で質の高い医療を提供することを目的としています。
これは特別な取り組みではなく、本来あるべき地域医療の姿ともいえます。
本連載では、この取り組みを通して地域医療の現状と未来を考えていきます。

■ 第2回誰が地域医療を支えているのか
 
北三陸ネットには、医師、歯科医師、薬剤師、訪問看護師、介護職、ケアマネジャーなど、多くの職種が関わっています。
それぞれが専門性を持ちながら、患者さんを中心に情報を共有し、連携することで在宅医療は成り立っています。
例えば、医師は治療方針を決定し、歯科は口腔機能を支え、薬剤師は服薬管理を行い、訪問看護は日々の変化を把握します。
このどれか一つが欠けても、質の高い医療は維持できません。
地域医療とは、一人の力ではなく、関係者全員の協力によって支えられているものです。
北三陸ネットは、その連携を「見える形」にする取り組みです。

■ 第3回在宅医療の現実
 
在宅医療の現場では、限られた情報の中で判断を迫られる場面が少なくありません。
例えば、急変時に過去の病歴や服薬内容が分からない、他の医療機関での治療内容が把握できないといった状況です。
こうした情報不足は、対応の遅れや医療の質の低下につながる可能性があります。
特に北三陸のような地域では、医療資源が限られているため、一つ一つの判断が非常に重要です。
在宅医療を支えるためには、「情報がすぐに分かること」が不可欠です。
北三陸ネットは、その課題に対する一つの解決策として運用されています。
しかしながら、まだまだ現場では思うように使用できていない現状はあります。またそれと同時にこれまでなかったシステムに対しての必要性を理解できないということも現実としてあります。
その理由は?
長くなるのでいつかまた、機会があれば触れたいと思います。
医師が少ない地域で在宅医療をどうしていくのか?いま自治体の力が試されています。

■ 第4回なぜ情報共有が必要なのか
 
医療の質を高めるために最も重要な要素の一つが「正確な情報」です。
患者さんの病歴、服薬、アレルギー、口腔状態などの情報が共有されていれば、無駄な検査や重複投薬を防ぐことができます。
また、在宅医療においては、日々の小さな変化を多職種で共有することで、重症化を未然に防ぐことも可能になります。
情報共有は単なる効率化ではなく、医療安全そのものです。
北三陸ネットは、こうした情報を必要な人が必要な時に確認できる仕組みとして機能しています。

■ 第5回現場で実際に起きていること
 
現場では、情報が共有されていないことで様々な問題が起きています。
例えば、すでに他院で処方されている薬が分からず重複投薬となるケースや、検査結果が確認できず再度検査を行うケースなどです。
また、口腔状態や嚥下機能が共有されていないために、誤嚥性肺炎のリスクが見逃されることもあります。
これらはすべて、情報が適切に共有されていれば防ぐことができる問題です。
北三陸ネットは、こうした日常の課題を一つずつ解決するための仕組みとして運用されています。

■ 第6回参加しないことのリスク
 
北三陸ネットは地域の患者さんのための仕組みですが、すべての施設が参加しているわけではありません。
しかし、情報共有の仕組みに参加していない場合、その施設だけの問題ではなく、地域全体の医療の質に影響を及ぼします。
他の医療機関の情報が分からないことで、重複投薬や対応の遅れが生じる可能性があります。
地域医療はつながりの中で成り立っています。
「参加しない」という選択は、結果として患者さんへの影響にもつながりかねません。
この取り組みは、個々の問題ではなく、地域全体の課題として考える必要があります。

■ 第7回小さな成功から見えるもの
 
北三陸ネットでは、すべてを一度に変えるのではなく、小さな取り組みから始めています。
在宅患者の情報共有を中心に、少人数で運用を開始し、徐々に広げています。
その中で、情報共有により対応がスムーズになったケースや、重複投薬を防げた事例など、具体的な成果も見えてきています。
こうした小さな成功の積み重ねが、地域全体の医療の質向上につながります。
大きな変化は、小さな一歩から始まります。

■ 第8回行政の役割とは
 
北三陸ネットは現場の努力により運用されていますが、その継続には課題もあります。
現在は一部の関係者の負担に依存しており、持続可能な体制とは言えません。
地域医療の連携は、本来、行政も含めた地域全体で支えるべき基盤です。
在宅医療の充実や医療費の適正化や削減といった観点からも、このような取り組みは重要です。
北三陸ネットはすでに存在する地域の資産です。
これをどのように維持し発展させるかは、地域全体で考えるべき課題です。

■ 第9回続けることの難しさ
 
どんなに良い仕組みでも、継続できなければ意味がありません。
北三陸ネットも、人材や費用の面で課題を抱えています。
特に運営が一部のボランティアに依存している現状では、長期的な維持は難しくなってきています。
持続可能な仕組みにするためには、負担の分散と役割の明確化が必要です。
そして何より、地域全体で支える意識が重要です。

■ 第10回他地域との比較から見えるもの
 
全国には様々な地域医療連携の取り組みがあります。
その多くは、行政や医療機関が主体となり、一定の支援体制のもとで運用されています。
北三陸ネットは、現場主導でここまで継続してきた点で特徴的な取り組みです。
一方で、持続可能性の面では課題も見えてきています。
他地域の事例を参考にしながら、北三陸に合った形を模索していくことが求められています。これからはボランテイア精神だけでは運用はできません。
いまこそ他地域に負けない久慈モデルを作り上げる必要があります。

■ 第11回これからの地域医療のかたち
 
これからの地域医療は、「連携」が前提になります。
一つの医療機関だけで完結する時代ではなく、多職種が協力しながら患者さんを支える体制が必要です。
北三陸ネットは、その基盤となる仕組みの一つです。
ICTを活用しながら、現場に合った形で連携を進めていくことが重要です。
今後はさらに多くの関係者が関わり、より実用的な形へと発展していくことが期待されます。

■ 第12回(ラストです)地域で支える医療へ 

北三陸ネットは単なるシステムではありません。 
それは、地域で患者さんを支えるための仕組みであり、考え方です。 
これまでの取り組みは、多くの関係者の努力によって支えられてきました。 
しかし今後は、それを地域全体で支える段階に入っています。 
医療・介護・行政がそれぞれの立場で関わりながら、持続可能な形へと発展させていくことが求められています。 
何事にも費用はかかります。予算がない、誰の責任、立場により捉え方は違います。原点は誰のためのシステムなのか。地域全体で知恵を絞り、前向きに考えていく必要はないでしょうか。 
北三陸ネットから始まるこの取り組みが、地域医療の新しい形として広がっていくことを期待しています。

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【連載総括】 


北三陸ネットが問いかけるもの
 〜地域医療は誰のためにあるのか〜

 
北三陸ネットは、地域の医療と介護をつなぐ仕組みとして始まりました。 
背景にあったのは、在宅医療の現場で日常的に起きていた「情報の分断」です。
 服薬情報が分からない、既往歴が共有されていない、口腔や嚥下の状態が伝わっていない——こうした状況の中で、医療従事者は限られた情報をもとに判断せざるを得ませんでした。 

この課題を解決するために、多職種が連携し、患者さんの情報を共有する仕組みとして北三陸ネットは運用されてきました。 
実際に、情報共有によって重複投薬を防げた事例や、急変時の対応がスムーズになったケースなど、小さな成果は確実に積み重なっています。 

しかし一方で、すべての施設が参加しているわけではなく、また運用が一部の関係者の努力に依存している現状も明らかになってきました。 
本来、この仕組みは特定の施設や個人のためのものではありません。
 地域の患者さんのためのものです。 

だからこそ、参加するかどうかを各施設の判断に委ねるだけではなく、地域全体としてどう支えるかという視点が必要になります。 
また、このような医療連携の基盤は、本来、個人の善意やボランティアによって維持されるものではなく、地域の社会基盤として整備されるべきものです。
 
全国の多くの地域では、行政が主体となり、一定の支援体制のもとで運用されています。
 北三陸ネットは現場主導でここまで継続してきた点で大きな価値がありますが、その一方で、持続可能性の面では限界も見え始めています。 

在宅医療の充実、医療費の適正化、介護との連携強化——これらはいずれも自治体にとって重要な課題です。
 北三陸ネットは、その解決に直結する「すでに存在している仕組み」です。 
これをどう位置づけ、どう関わるのか。
 いま、自治体の関与の在り方が問われています。 

予算の問題、責任の所在、立場の違いによる考え方の差は確かに存在します。
 しかし、その議論の前に立ち返るべき原点があります。 
それは、この仕組みが「誰のためのものなのか」ということです。 
北三陸ネットは、患者さんのためのものです。
 地域で暮らす人々が、安心して医療や介護を受けられるようにするためのものです。 
その原点に立ち返ったとき、私たちが取るべき行動は自ずと見えてくるのではないでしょうか。 

地域医療は、一部の人の努力で支え続けられるものではありません。
 地域全体で支え、育てていくものです。 
北三陸から始まったこの取り組みが、
 真に持続可能な地域医療の形へと発展していくことを期待しています。 
 


今日も朝の目覚めに感謝!

我々は烏合の衆からエキスパート集団への進化をめざす、情熱とスキルを持って力を発揮する、同じ志を持つ同士といえます。

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この分野でのエキスパートになるためには、皆の助けがあってこそです。それが志を同じにする仲間たちと、情熱とスキルをもって新しいムーブメントを生み出す仕事に携わる理由です。

雑然としていても、整理できていなくても、そこには働いている実感があります。それこそが大事。

一本の木もそれを支える深く広がる根があります。我々は2016年、小さなスタートを切りました。そして牛歩の歩みながらでも前に進んでいます。

世の人すべてにそれぞれが情熱を持って取り組める何かがあると思います。 私の場合はただ成り行きかもしれませんが縁と思いやるだけです。

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